韓国スパイ映画『工作』のような国家の裏取引は日本にもある?
本作の時代背景は1992年。韓国軍情報部隊の将校パク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は、国家安全企画部に北朝鮮への工作員としてスカウトされ、「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」というコードネームを与えられる。任務は北朝鮮の核開発の実態調査だ。実業家として北朝鮮の権力層に食い込んだパクは、4年後には最高権力者である金正日(キム・ジョンイル)との面談まで実現させる(このシーンもすごい)。
しかしこの頃、韓国では大統領選挙が行われようとしていた。政権交代によって組織の解体再編を恐れた国家安全企画部は与党の政治家たちと裏で手を結び、大統領選を与党有利に進めるべく、北緯38度線の停戦ライン周辺で武力攻撃を行うよう北朝鮮と裏取引を行っていた。これを知ったパクは激しく葛藤する。
これ以上はネタバレになる。でもとにかく圧巻だ。登場人物はほとんどが仮名だが、国家安全企画部などの組織名は全て実在していた名称だし、大統領選における与党・ハンナラ党候補の李会昌(イ・フェチャン)や野党候補で勝利した金大中(キム・デジュン)などは当然のように実名になっている。
史実でしかも公人や国家組織を描くのだから、実名にすることは当然だとの気概を感じる。
ボブ・ディランの伝記映画『名もなき者』にがっかり......彼のミューズをなぜ軽視? 2025.11.14
『エリン・ブロコビッチ』が描いたカリフォルニアの公害と水俣病の共通点と相違点 2025.10.09
ドキュメンタリー映画『非常戒厳前夜』が尹錫悦大統領の戒厳令の深相に迫る 2025.09.20
日本軍の捕虜虐待を描きながら「反日映画」にされなかった『太陽の帝国』の不思議 2025.09.06
抽象的で理解の難しい『2001年宇宙の旅』が世に残り続ける理由 2025.08.21
-
「大手外資食品企業」Strategic Product Management
カーギルジャパン合同会社
- 東京都
- 年収900万円~1,100万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/東京都/港区虎ノ門/web系SE・PG
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
外資系メーカーの法人営業 年間休日127日/2年目以降、大幅昇給のチャンスも
ハイウィン株式会社
- 東京都
- 月給30万円~
- 正社員
-
事務 服装自由/土日祝休み 大手外資系アパレルメーカーの事務
株式会社Shigolabo
- 東京都
- 月給24万円~30万円
- 正社員






