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歴史から学ぶ「犯罪を諦めさせる建築デザイン」──「城壁都市」に最大のヒント
8世紀
北アフリカのケロアン(チュニジア)は、7世紀に領土拡大を続けていたイスラム帝国が、北アフリカの首都として建設した都市である。メッカ、メディナ、エルサレムに次ぐイスラム教第4の聖地だ。メディナ(旧市街)を囲む城壁が最初に築かれたのは8世紀だが、その後、何度か改築され、現在の姿になったのは18世紀のことである。高さ10メートル、全長3キロの城壁に囲まれている。

11世紀
中世、イベリア半島の半分はイスラム教徒の支配下だった。そのため、キリスト教徒の奪回を目指すレコンキスタ(国土回復運動)の下、アビラ(スペイン)にもキリスト教徒が再入植し、イスラム教徒が追放された。このとき、イスラム教徒の再侵入を防ぐため、高さ12メートル、長さ2.5キロの城壁が築かれた。

12世紀
アンコール・ワット(カンボジア)は、12世紀前半に建設されたクメール王国の寺院都市で、東西1.5キロ、南北1.3キロの敷地が、堀と城壁に囲まれた城壁都市だ。アンコールはサンスクリット語で「都市」、ワットはクメール語で「寺院」を意味する。北側には、12世紀後半に建設された巨大都市アンコール・トムがある。トムはクメール語で「巨大」の意味で、一辺3キロの正方形の敷地が堀と城壁に囲まれている。

13世紀
「アドリア海の真珠」と呼ばれるドブロブニク(クロアチア)は、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地として有名で、映画「魔女の宅急便」や「紅の豚」のモデルになったとも言われている。オレンジ色の屋根と青い海に寄り添う城壁都市で、全長2キロの城壁は、最大で高さ25メートル、厚さ6メートルを誇る。
城壁の建設が始まったのは13世紀だが、オスマン帝国やベネチアの脅威を感じて、市壁の強化は17世紀まで続いた。公共建築物の4分の3が倒壊し、5000人の死者を出した地震にも、この城壁は耐え抜いた。

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