デフレと低金利が常識だった日本人に、「価値観の転換」が迫られる
TORU HANAI-BLOOMBERG/GETTY IMAGES
<世界的な物価高騰は「コロナからの回復」という単純な要因によるものではない。日本経済が前提としてきた状況が一変する時代に備えよ>
原油を中心に多くの商品が値上がりしており、全世界的にインフレ懸念が高まっている。新型コロナウイルス危機からの景気回復期待が価格上昇の理由とされるが、背景には構造的な要因もあり、状況はそれほど単純ではない。
年初に1バレル=50ドル前後だった原油価格は一気に上昇し、一時、80ドルを突破した。アメリカが各国に備蓄放出を呼び掛けたことから60ドル台に下落したものの、長期的には上昇傾向が続くとみる専門家は多い。原油だけでなくあらゆる商品価格が高騰しており、アメリカにおける10月の消費者物価指数は前年同月比で6.2%もの上昇となった。
コロナ禍からの景気回復期待を背景とした需要増はあくまで短期的要因にすぎない。近年、東南アジアを中心に新興国の経済成長が顕著となっており、エネルギーのみならず食糧や各種資材など、あらゆる商品の需要が増大している。もともと需要過多で、物価が上がりやすい状況だったところに景気回復期待が加わった格好だ。
原油については別メカニズムも働いている。今後、全世界的に脱炭素化が進む見通しであることから、原油需要は減るとの見方が大半である。産油国にしてみれば、今後、需要が減少する資産に対して、追加投資を行って増産するインセンティブは働きにくい。
金融機関が二酸化炭素を大量排出するプロジェクトへの融資を手控えているため資金調達環境も悪化している。産油国としては需要があるうちに多くの利益を確保しておきたいため、なかなか増産に応じようとしない。
日本も無縁でいられない
アメリカと中国が政治的に対立していることも物価上昇に拍車を掛けている。これまで両国は貿易という形で相互に商品を融通していた。ところが、米中分断が進んだことによって両国企業はそれぞれ個別に商品を調達、あるいは第三国を経由した輸出入を行うようになった。バラバラの調達ではスケールメリットが失われるので、コストは上がらざるを得ない。
今回の物価上昇にはこうした構造的要因が密接に絡んでおり、多くの市場関係者がインフレの長期化を予想している。日本では今のところ顕著な物価上昇は観察されていないが、筆者は時間の問題だと考える。
イタリアの輸出が絶好調...「追い抜かれた日本」が絶対に見習うべき「ただ1つのポイント」 2026.03.19
裁量労働制の見直しは「成長スイッチ」ではない...むしろ「賃金低下」まであり得る理由 2026.03.05
川名麻耶、野村絢という存在が示す「日本経済の大きな変化」...「2世資本家」台頭の意味 2026.02.06
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
経理事務/青砥駅/外資系企業での経理財務経験5年以上/英語力必須
プロフィット株式会社
- 東京都
- 月給32万6,000円~
- 正社員
-
人事 少数精鋭チームで裁量大/土日祝休/有休100%消化奨励/残業20h以下/外資系のカルチャーあり
株式会社日本旅行・グローバルビジネストラベル
- 東京都
- 月給30万円~45万円
- 正社員
-
時短可・在宅あり・フレックス・英語生かせる経理 外資系アパレルメーカー
アルティザン・アンド・アーティスト株式会社
- 東京都
- 月給41万円
- 正社員






