グリーンランド、1月の気温が過去最高 漁業や鉱業に影響大
1月30日、グリーンランドの首都ヌークで撮影。 REUTERS/Stoyan Nenov
(見出しの「デンマーク」を「グリーンランド」に訂正します)
[ヌーク 4日 ロイター] - デンマーク自治領グリーンランドは、今年1月の平均気温が同月として観測史上最も高くなった。温暖化のスピードは地球平均の4倍で、漁業から鉱業に至るまで幅広い産業の見通しが一変している。
デンマーク気象研究所の暫定的な気温測定結果によると、1月の平均気温はプラス0.2度と観測史上最高で、1991年から2020年の平均マイナス7.7度を大きく上回った。
気温上昇により冬季の沿岸部における海氷の南限は後退。氷厚も薄くなり、デンマーク国立気候調査センターのヤコブ・ホイヤ所長によると輸送に利用しづらくなっている。
周辺の海水温も上昇しており、グリーンランド経済の柱である漁業にも影響が及ぶ可能性がある。グリーンランド統計局によると、エビ、オヒョウ、タラなどを中心とする漁獲物は最大の輸出品で、2023年には国内総生産(GDP)の23%を占めた。漁業は全雇用の15%を提供している。
トランプ米大統領は安全保障上の懸念を強調してグリーンランドを手に入れたがっているが、島には戦略的鉱物資源も埋蔵されており、島を巡る権力闘争の一因となり得る。ホイヤ氏は、温暖化により鉱物資源の採掘、海運のコストが下がる側面もあると指摘した。
ただ多くの産業は現在進行形で不確実性に直面しており、観光業界からは、雪と氷が不足してスノーモービルやスキーのツアーが困難になったとの声も出ている。





