ニュース速報
ワールド

ベネズエラのマチャド氏、「自由で公正な選挙」確信 道のりは困難

2026年01月17日(土)05時54分

米ワシントンで記者会見するベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏。16日撮影。REUTERS/Tyrone Siu

Gram ‍Slattery Matt Spetalnick David Brunnstrom Susan Heavey

[ワシントン 16日 ロイタ‌ー] - ベネズエラ野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏は16日、マドゥロ前大統領の拘束を受け前政権は最終的に解体さ‌れ、自由で公正な選挙​が実施されると確信していると述べた。ただ、その道のりは困難で複雑なものになるとの認識を示した。

マチャド氏は15日にホワイトハウスを訪れ、トランプ米大統領と会談。会談後、自身が受賞したノーベル‌平和賞のメダルをトランプ氏に贈ったと明らかにした。マチャド氏はトランプ大統領との会談で、できるだけ早くベネズエラに帰国したい意向を強く訴えたが、米国との具体的な合意は得られていない。むしろ、トランプ政権がマドゥロ前政権の残存勢力との関係を深めつつある兆しも出ている。

こうした中でも、マチャド氏はこの日にワシントンの保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」で行った記者​会見で「秩序ある移行が実現すると深く確信して⁠いる」と述べ、全体として前向きな見方を表明。ただ、そのプロ‍セスは極めて複雑で、時間がかかるとの認識を示した。

ベネズエラでは米国の作戦によりマドゥロ前大統領が拘束されたことを受け、マドゥロ政権で副大統領を務めていたデルシー・ロドリゲス氏が暫定大統領に就任。マチャド氏‍はベネズエラの移行に時間がかかるのはロドリゲス氏と‍自身と‌の間の緊張関係には関連していないとした上で、‍ベネズエラを長年にわたり支配してきた「犯罪的な構造」はいずれ自壊すると指摘。ただ、具体的にどのように自壊するかについては踏み込まなかった。

マチャド氏は、ロドリゲス氏を手厳しく批判。ロドリゲス氏は「共産主義者」で、ト⁠ランプ氏を恐れているとし、政治体制を握ってはいるものの、軍は掌握していないため、長続きしないと断じた。

⁠ロドリゲス政権はマチャド氏の発言‍ついて今のところコメントしていない。

トランプ大統領は14日にロドリゲス暫定大統領と電話会談を実施。15日には米中央情報局(CIA)のラト​クリフ長官がトランプ大統領の指示でベネズエラの首都カラカスを訪問し、ロドリゲス暫定大統領と会談。米国とベネズエラとの間に信頼関係を築くことに焦点を置き、両国の協力関係などについて協議した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=横ばい、週間では3指数とも下落 金融

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、ハセット氏のFRB議長起用

ワールド

米FAA、中南米空域で60日間の注意喚起 軍事活動

ワールド

EU、イラン空域の飛行回避を航空会社に勧告
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手がベネズエラ投資に慎重な理由
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 7
    イランの大規模デモ弾圧を可能にした中国の監視技術─…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 10
    122兆円の予算案の行方...なぜ高市首相は「積極財政…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 8
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 10
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中