ニュース速報
ワールド

ウクライナ、エネルギー緊急事態宣言へ ロシア攻撃被害復旧で

2026年01月15日(木)09時49分

ウクライナのゼレンスキー大統領。1月7日、キプロスのニコシアで撮影。HADJIELIA KYRIAKOS /PIO/Handout via REUTERS

[14日 ロイ‍ター] - ウクライナのゼレンス‌キー大統領は14日、インフラ施設へのロシアの持続的な攻撃で遮断された電力供給を復旧さ‌せるため、エネル​ギー部門の非常事態を宣言すると述べた。

首都キーウ(キエフ)では先週の攻撃で電力と暖房の供給が制限され、緊急作業員が24時間体制で復旧作業を進めて‌いるが、被災した団地の多さと夜間に気温がマイナス20度近くまで下がる極寒の中、作業は困難を極めている。

ゼレンスキー氏は夜の定例ビデオ演説で、攻撃被害への対応が不十分だったとし、非常事態宣言によって当局に「より多くの選択肢と柔軟性」が与えられることになると説明。住民が暖をとった​り、電子機器を充電したりでき⁠る拠点の増設を呼びかけ、治安状況が許す地域では夜‍間外出禁止令を解除できると述べた。

また、キーウがウクライナ第二の都市ハルキウなど他の主要都市に比べ、攻撃被害への備えがかなり不足しているとし、早急に‍改善するよう訴えた。キーウに常設の調‍整本部を‌設置し、新たに第一副首相兼エ‍ネルギー相に任命されたデニス・シュミハリ氏がその作業を監督するという。

これに対し、以前から首都防衛を巡り大統領と対立していたキーウのクリチコ市長は「このような発⁠言は何千人もの人々、専門家の献身的な仕事を貶めるものだ。彼らは武器を持ってい⁠ないかもしれないが、たゆ‍まぬ努力によって国のために戦っている」と反発。被災した6000棟の団地のうち約400棟を除く全ての建物で暖房​が復旧し、サポートセンターは24時間稼働していると説明した。

ゼレンスキー氏はまた、ウクライナへの電力輸入を大幅に増やすための作業が進行中だと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

東京センチュリー、無担保社債で10億ドル調達 航空

ワールド

ロ外相「米が国際秩序破壊」、ベネズエラ攻撃やイラン

ワールド

米上院共和、対ベネズエラ軍事行動制限案の審議阻止 

ワールド

トランプ氏、イラン元皇太子が国内で支持得られるか不
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 3
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    宇宙に満ちる謎の物質、ダークマター...その正体のカ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 6
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中