仏独、中国の台湾周辺軍事演習に懸念表明 一方的な現状変更に反対
中国軍東部方面軍司令部による台湾海峡での軍事訓練のニュース映像。2024年10月14日、中国北京で撮影。REUTERS/Tingshu Wang
[パリ/ベルリン 30日 ロイター] - フランス外務省は30日、中国軍による台湾周辺での軍事演習について懸念を表明するとともに、世界の安全保障と繁栄に不可欠な台湾海峡の平和と安定維持へのコミットメントを改めて示した。
同省は声明で「フランスは、特に武力や威圧による現状の一方的な変更に改めて反対し、全ての当事者に対し、いかなるエスカレーションも控えるよう求める」と述べた。
ドイツ外務省もこの日、同様の懸念を表明し、台湾海峡の安定は国際安全保障と繁栄に極めて重要だと強調。「(台湾の)現状変更はいかなるものであっても、平和的かつ相互の合意に基づくものでなければならない」と述べた。
中国軍は29日、台湾周辺で「正義の使命2025」と称する演習を開始し、30日には10時間に及ぶ実弾射撃訓練を実施した。台湾の安全保障当局高官は中国が30日の演習で、2022年の演習と同様に台湾上空にミサイルを発射するかどうかを注視していると述べた。





