原油先物2%超上昇、ベネズエラやロシアからの供給途絶懸念で
輸出のための積み込みを終えたシェブロンの石油タンカー。13日、ベネズエラのバホ・グランデ港付近で撮影。REUTERS/Isaac Urrutia
Shariq Khan
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国時間の原油先物は2%超上昇して取引を終えた。米沿岸警備隊が週末にベネズエラ沖の国際水域で石油タンカーの拿捕(だほ)を試みたことや、ウクライナがロシア南部にある黒海沿岸の村でドローン(無人機)攻撃を行ったことなどが材料となり、石油供給が途絶するリスクが高まった。
清算値は、北海ブレント先物が1.60ドル(2.7%)高の1バレル=62.07ドル。米WTI先物は1.49ドル(2.6%)高の58.01ドル。
米沿岸警備隊は、ベネズエラ近海の国際水域で石油タンカーを追跡していると、当局者が21日にロイターに語った。この作戦が成功すれば、石油タンカーのだ捕は2週間足らずで3隻目となる。
UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は、市場参加者は米国の禁輸措置によりベネズエラ産原油輸出が途絶えるリスクがあるとみていると指摘。ベネズエラ産原油は世界の供給量の1%を占め、その大部分は中国が購入している。





