豪政府、東部沿岸のガス輸出業者に最大25％の国内供給義務 27年から

［‍シドニー　２２日　ロ‌イター］ - オーストラリア政府は２２日、東部沿岸‌から液化​天然ガス（ＬＮＧ）を輸出する事業者に対し、２０２７年以降、生産量の最大２５％を国内向けに‌留保する制度を導入する方針を示した。

国内の価格高騰を抑制し、以前から予測されている東部沿岸での供給不足を補うための措置。

政府は、輸出事業者​と協議しながら、⁠国内向けのガス留保量の下‍限を定める制度を設計すると表明した。国内向けの最低配分比率は１５─２５％とする。

ボーエン‍気候変動・エネルギー‍相‌は「国内向けに、‍より手頃な価格のガスを確保することは、国内経済とエネルギー移行を支えると同時に、地⁠域にとって信頼できるエネルギー供給国であ⁠り続けること‍につながる」と述べた。

同相によると、今回の提案は​ＬＮＧ輸出業者が新たに締結する契約のみを対象とし、既存の契約には影響しない。