英政府、10月にハッキング被害 外務省データにアクセスか
写真は英国の旗とバイナリーコードが表示されたノートパソコンのイメージ。2022年8月撮影。REUTERS/Dado Ruvic
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国のブライアント貿易担当閣外相は19日、政府が10月にハッキング被害に遭っていたことを明らかにした。中国のハッカーグループがシステムに侵入し、外務省のデータに不正アクセスしたとする英紙サンの報道を一部認めた。
タイムズ・ラジオに対し「ハッキングがあったのは確かだ」とした上で、「これが中国の工作員や政府と直接関係するかは分からない」と述べた。
サンによると、ハッキングに関与した中国系のサイバー集団は「ストーム1849」で、数万件のビザ情報が盗まれた可能性がある。
ブライアント氏はこの報道について、「憶測」に過ぎないと指摘した。政府は調査を継続しており、現時点で個人が影響を受けるリスクは低いと確信していると述べた。また、スカイニュースの番組で、侵入への対応について「非常に迅速に穴を塞ぐことができた」との認識を示した。
サンによれば、ストーム1849は中国とつながりのある集団で、国家と連携するハッキング組織の一部とされる。中国政府に批判的な政治家や団体を標的にしてきたという。





