トランプ氏、国民向け演説で実績強調 支持率低迷の中
ホワイトハウスで国民に向けて演説を行うトランプ大統領。代表撮影(2025年ロイター)
Steve Holland Jeff Mason Trevor Hunnicutt
[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスで国民に向けて演説し、第2次政権発足以降の実績を強調した。共和党が来年の中間選挙で厳しい戦いを強いられる見通しとなる中、民主党のバイデン前政権が物価高騰を招いたと非難した。
トランプ氏は20分足らずの演説で「私は11カ月前に混乱を引き継ぎ、それを解決している」と述べた。
物価高への新たな対応策はほとんど示さず、バイデン前大統領や過去の貿易協定、移民などが原因だと主張。移民流入の削減や一部品目の価格引き下げなどさまざまな問題に対し政権が今年取り組んだ実績をアピールした。
今後1週間で145万人の米軍兵士に1人当たり1776ドルを給付するとも表明した。また、医療保険制度改革法(オバマケア)を通じた補助金ではなく、国民に直接現金給付を行うという共和党の案を支持した。
トランプ氏は物価上昇の責任がバイデン前政権にあるとする一方、物価が高止まりしていることは認めた。その上で、米経済はブームに向かっていると主張した。
国内の工場開設や雇用創出につながる18兆ドルの投資を誘致したとし、自身の関税政策がその主要因だと強調。「1年前、わが国は死んでいたが、今は世界で最も熱い国だ」と述べた。
ロイター/イプソスが16日公表した最新の世論調査でトランプ氏の支持率は39%と、2期目として最低水準に迫った。共和党支持者の間で同氏の経済政策に不満が広がっている。





