ドイツ経済、低成長続く見通し 財政拡大でも勢い限定的= 研究機関
写真はドイツ・フランクフルトの銀行街。2024年2月、2月27日、撮影。REUTERS/Kai Pfaffenbach
[ ベルリン 11日 ロイター] - ドイツのキール研究所とライプニッツ経済研究所(RWI)は、国内経済について、低水準で安定しているものの、依然としてわずかな成長にとどまっており、来年から予定されている財政拡大による勢いは限定的だとの見解を示した。
キール研究所は2026年の成長率を1.0%と予測。秋に予測した1.3%から下方修正した。27年の成長率予測は1.3%と、従来予想の1.2%をわずかに上回る見通しだ。
25年はわずか0.1%の成長が予測されている。
キール研究所は、政府の景気刺激策や労働日数の増加などが要因となって26年と27年は成長率が高くなるものの、基調の弱さが覆い隠されるだろうと指摘。「自律的な景気回復はまだ見えない」と述べた。
RWIも11日、26年の成長見通しを引き下げた。インフラへの公共投資拡大のペースが鈍く、需要の低迷と民間投資の減少を相殺できないと警告した。
RWIの経済成長予測は、25年が0.1%、26年が1.0%、27年が1.4%。従来予想は25年が0.2%、26年が1.1%、27年が1.4%だった。





