チェコ、新首相にバビシュ氏 反EUのポピュリスト
写真(左)はポピュリスト政党ANOの党首で富豪のバビシュ前首相。12月9日、チェコのプラハで撮影。REUTERS/Eva Korinkova
[プラハ 9日 ロイター] - チェコのパベル大統領は9日、10月の総選挙で勝利したポピュリスト政党ANOの党首で富豪のバビシュ前首相を新首相に任命した。
71歳のバビシュ氏は、4年間の野党時代を経て政権に復帰した。その間に自らの立場を中道左派から右派へ転換した。新政権には反欧州連合(EU)、親ロシア極右政党「自由と直接民主主義(SPD)」と、EUの環境政策に反対する「モーターリスト」が加わる。
パベル氏は式典でバビシュ氏に対し、EU、北大西洋条約機構(NATO)との強固な関係を維持するよう求めた。
バビシュ氏はチェコの国益を守ると表明し、12月18─19日に開催されるEU首脳会議に出席できるよう内閣を速やかに発足させる考えを示した。
「ウクライナ支援だけでなく、エネルギー、付加価値税、関税徴収漏れといった問題にも対処すべきだとEUに提案するつもりだ」と述べた。
バビシュ氏はEUを繰り返し批判しており、EUの移民政策を拒否すると明言している。またチェコのウクライナ向け軍事援助を削減する方針を示している。





