原油先物は横ばい、供給過剰を懸念 ウクライナ和平交渉に注目
[ シンガポール 10 日 ロイター] - 10日の原油先物価格は横ばい。前日は約1%下落した。供給過剰に対する懸念が重しになっているが、市場関係者はロシアとウクライナの和平交渉の行方を見守っている。
北海ブレント先物は、0241GMT(日本時間午前11時41分)時点で0.11ドル(0.2%)上昇し、1バレル=62.05ドル。米WTI先物は58.38ドルで、0.13ドル(0.2%)上昇している。
INGのアナリストは、石油市場が予想通り供給過剰に陥りつつあるが、ロシアの供給は依然としてリスクだと指摘。
「ロシアの海上輸出量は堅調に推移しているものの、買い手を見つけるのに苦労している」とし、買い手が見つからなければロシアの原油生産量は減少し始めるだろうと述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、同国と欧州の同盟国は、和平計画に関する「修正版文書」を近く米国に提出する準備が整うと述べた。
一方、米エネルギー情報局(EIA)は、米国の今年の石油生産量の予想を2万バレル引き上げて日量1361万バレルとした。来年については、5万バレル下方修正し、日量1353万バレルとした。





