米政権、燃費規制緩和でステーションワゴン復活の可能性示唆
12月5日 ダフィー米運輸長官はCNBCとのインタビューで、燃費規制を緩和する新たな提案により、自動車メーカーは1970─80年代の家族旅行の定番だったステーションワゴンの生産を再開できる可能性があるとの見方を示した。写真は7月29日、カリフォルニア州サンフランシスコで撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
David Shepardson
[ワシントン 4日 ロイター] - ダフィー米運輸長官はCNBCとのインタビューで、燃費規制を緩和する新たな提案により、自動車メーカーは1970─80年代の家族旅行の定番だったステーションワゴンの生産を再開できる可能性があるとの見方を示した。
ダフィー氏は「消費者に選択肢を取り戻す。ミニバンも素晴らしいが、ステーションワゴンも格好いいかもしれない」と述べた。
運輸省道路交通安全局(NHTSA)は3日、2022─31年モデルの燃費要件を大幅に緩和し、31年までに達成を求めていた1ガロン当たり50.4マイル(1リットル当たり21.4キロ)の平均燃費を34.5マイルとすることを提案した。NHTSAは、これまでの燃費規制によりメーカーは「ステーションワゴンの生産をほぼ廃止するなど」想定外の方法で市場の形を変えることになったと述べた。
米3大自動車メーカーは1990年代半ばに大型ステーションワゴンの生産を終了したが、より小型のワゴン車の生産は2008年まで続けられた。
NHTSAはこの提案により車両の平均初期費用が930ドル削減されると推定する一方、2050年までに燃料消費が約1000億ガロン増加して、米国民に最大1850億ドルの追加燃料費負担と、二酸化炭素(CO2)排出量約5%の増加をもたらすと試算している。





