ベラルーシとリトアニアが非難の応酬、互いに領空侵犯主張

［モスクワ／ビリニュス　１日　ロイター］ - ロシアの同盟国ベラルーシと欧州連合（ＥＵ）加盟国のリトアニアは１日、領空侵犯で互いを非難し、正式に抗議した。

ベラルーシはリトアニアがドローン（無人機）を飛ばして偵察を行い、「過激派」のビラをまいたと主張。リトアニアはこれを否定したが、同国の代理公使はベラルーシ外務省に呼び出された。

一方、リトアニアはビリニュス空港が先週末、同国領空に気球が飛来した疑いがあるため飛行を停止したと発表したことを受け、ＥＵに苦情を申し立てた。

リトアニアは気球について、タバコ密輸業者によるもので、ベラルーシのルカシェンコ大統領がこれを容認しているとしている。

リトアニア外務省報道官によると、ＥＵ外交当局はブリュッセル駐在のベラルーシ代表を呼び出し、「ＥＵ諸国に対するハイブリッド攻撃の停止」を求めた。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、気球による侵入が増え、国境の状況は「悪化している」とＸに投稿。「ルカシェンコ政権によるこのようなハイブリッド攻撃は全く受け入れられない」とした。