独首相、G20首脳会議から南ア排除のトランプ氏に方針転換要請へ
写真はドイツのメルツ首相。11月27日、ベルリンで撮影。REUTERS/Annegret Hilse
Nellie Peyton Olivia Kumwenda-Mtambo Madeline Chambers
[ヨハネスブルク/ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は27日、来年米南部フロリダ州で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に南アフリカを招待しないとしているトランプ大統領に方針転換を要請する考えを明らかにした。
トランプ氏は2期目に就任した1月以来、南アの多数派の黒人政府が少数派の白人を迫害していると繰り返し主張。5月にはホワイトハウスで、南アの白人農民が虐殺されたという信憑性の乏しい報道を引き合いに出し、ラマポーザ大統領と言い争う場面もあった。
米国は今月南アのヨハネスブルクで開かれたG20首脳会議も欠席し、その理由として南アでの「人権侵害」を挙げた。
トランプ氏は26日にソーシャルメディアへの投稿で「南アはいかなる国際的な枠組みに加盟するに値しないと全世界に証明している」と述べ、来年のG20首脳会議に招待しない意向を示した。
これに対してメルツ氏は、トランプ氏に南アを招くよう説得するつもりだと発言。記者団に「私の見解では主要7カ国(G7)とG20は、適切な理由もなく規模を縮小するべきではない。南ア政府も招待すべきだと(トランプ氏を)説き伏せる」と強調した。
南ア大統領府は、同国はG20への参加を続けると表明し、国際的枠組みへ参加する価値があるかどうかについて他国から侮辱されるいわれはないと反発している。





