ベルギー首相、ロシア凍結資産活用「和平合意妨げる恐れ」=FT
写真はベルギーのデウェーフェル首相。ベルリンで8月撮影。REUTERS/Annegret Hilse
[27日 ロイター] - ベルギーのデウェーフェル首相は、ロシアの凍結資産をウクライナ支援に充てる欧州連合(EU)の計画が戦争終結に向けた和平合意の可能性を危うくしかねないという認識を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が27日に報じた。
FTによると、デウェーフェル氏は欧州委員会のフォンデアライエン委員長に宛てた書簡で、「提案されている賠償融資計画を性急に進めれば、EUが最終的な和平合意を事実上妨げるという副次的な被害をもたらすことになるだろう」と述べた。
EUは先月の首脳会議で、欧州に凍結されているロシアの資産1400億ユーロ(1620億ドル)相当をウクライナへの融資に充てる計画で合意を目指したが、資金の多くが保管されているベルギーの支持を得られなかった。
ベルギー首相府と欧州委員会はコメント要請に応じなかった。
EU当局者によると、欧州委員会は、2026─27年のウクライナ支援に向けた凍結資産利用に関する法案の草案を今週提出し、ベルギーの懸念に対処したいと考えているという。





