韓国、過度な為替変動に断固対応へ=企画財政相
[世宗(韓国) 26日 ロイター] - 韓国の具潤哲・企画財政相は26日の会見で、外為当局が為替市場の投機的取引や群衆行動を厳しく監視しているとし、過度な市場変動には断固として対応すると表明した。
外為市場の安定に向け、あらゆる選択肢を検討すると述べたが、具体的な措置は示さなかった。
具氏は「ドルに対する構造的な需要圧力により、国内市場が国際金融市場の高い不確実性に対して、他通貨よりも敏感に反応しているのは事実だ」と述べた。
ウォンは、記者会見後に上げ幅を縮小し、0234GMT(日本時間午前11時34分)時点で0.2%高の1ドル=1466.2ウォン。一時1457.0ウォンまで上昇した。今週は4月初旬以来の安値となる1479.4ウォンまで下げた。
外為当局と年金基金の国民年金公団(NPS)は今週、NPSの投資収益と外為市場の安定の両方を高める措置を準備すると表明。市場参加者からは、NPSの海外投資に伴う月20億─30億ドルの資金流出がウォンを圧迫しているとの指摘が出ている。
ただ具氏は、この協議体について、通貨安を抑制する短期的な措置にNPSを関与させる狙いはないと説明。投資収益と市場の安定のバランスを取る長期的な計画に注力すると述べた。
輸出企業に利益の本国送金を促す措置や、国内株式投資を促進する税制優遇措置に関する質問に対しては、国内外為市場のドル需要増加に対処する具体的な措置は現在検討されていないと答えた。





