ハマス、人質遺体を新たに引き渡し 停戦合意履行巡る外交努力続く
停戦合意に基づいてイスラエル軍が撤退した「イエローライン」付近で見張りを続けるイスラム組織ハマスの隊員。(2025年11月2日、パレスチナ自治区ガザ)。REUTERS/Dawoud Abu Alkas
[カイロ 25日 ロイター] - イスラエルは25日、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに拘束されていた人質の遺体を赤十字を通じ受け取ったことを明らかにした。停戦合意から6週間経過したいまも、依然として停戦の進展が難航する中、まだ2体の遺体は見つかっていない。
イスラエル首相府によると、遺体は身元確認のため国立法医学センターに引き渡される。
ハマスは10月に締結したイスラエルとの停戦合意の第1段階として、イスラエルに拘束されていた約2000人のパレスチナ人と引き換えに、生存人質20人を解放した。
ただ、停戦発効後もイスラエルとハマスは停戦違反を巡り非難の応酬を繰り広げており、ガザでは不安定な状況が続いている。
こうした中、エジプトのアル・カヘラ・ニュースはこの日、停戦合意の履行を協議するためにエジプトが仲介国会合を開催したと報道。会合にはエジプト情報機関のトップのほか、カタール首相やトルコの情報機関トップらが出席し、トランプ米大統領が提案したガザ和平計画の第2段階の実施のほか、停戦違反などへの対応に向けた取り組みなどについて協議したという。
ただ、この会合が開催された具体的な日時については報じていない。
このほか、ハマスの首席交渉官で副代表を務めるハリル・アル・ハイヤ氏が率いる代表団が過去2日間にわたり、カイロでエジプト当局と協議。暫定統治機構の設置や多国籍治安部隊の派遣を含む次の段階について意見交換した。





