トランプ氏の首都への州兵派遣、米地裁が一時差し止め命令

ワシントンで行われた州兵部隊に対する抗議デモ。9月6日撮影。REUTERS/Daniel Becerril

Jack Queen

［２０日　ロイター］ - 米連邦裁判所は２０日、トランプ大統領による首都ワシントンへの州兵派遣を当面停止する判決を下した。これにより、連邦政府による軍派遣の取り組みは一時的に法的制約を受けることになる。

連邦地裁のコブ判事は、首都で法を執行するためにトランプ政権が市長の承認なしに州兵を派遣することを一時的に差し止めたと述べた。

また、政権側が控訴を検討するため、判決の効力を１２月１１日まで一時停止する措置も取られた。

ワシントンへの州兵派遣を巡っては、南部ウェストバージニア、サウスカロライナと中西部オハイオの３州が８月、トランプ政権の要請に基づいて派遣すると発表。ワシントンのバウザー市長（民主党）はＸ（旧ツイッター）に「米国の国土で米国市民を取り締まる兵士は米国人ではない」と投稿して強く反発していた。