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サマーズ氏、オープンAI取締役辞任 エプスタイン元被告と親交

2025年11月20日(木)01時15分

サンバレー会議に出席したラリー・サマーズ元米財務長官。米アイダホ州サンバレーで2022年7月8日撮影。REUTERS/Brendan McDermid

Deborah Mary Sophia

[19日 ロイター] - ラリー・サマーズ元米財務長官は19日、対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手がける米オープンAIの取締役を辞任したと明らかにした。性的虐待罪での起訴後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告とサマーズ氏の間のやりとりの詳細を記した文書を米下院の監視委員会が公開し、元被告との親密な関係が示されたことを受けた対応とみられる。

ハーバード大学元学長で教授のサマーズ氏は17日、全ての公的な活動から退く意向を表明。「信頼関係を再構築し修復するため」だと説明していた。ハーバード大学の新聞は18日、サマーズ氏とエプスタイン氏の関係を巡り新たな調査を開始すると報じた。

オープンAIの取締役会は声明で辞任に関して「決定を尊重する。多くの貢献や視点に感謝する」と述べた。

米下院は18日、エプスタイン氏に関する司法省の文書公開を義務付ける法案を可決した。トランプ米大統領は数カ月間、公開に否定的だったが、姿勢を転換。トランプ氏は最近、自身や著名な民主党関係者とエプスタイン氏との関係を巡って米司法省に調査を命じた。トランプ氏自身はエプスタイン氏の犯罪とは何のつながりもないと主張している。 

サマーズ氏は、クリントン政権で財務長官、オバマ政権で国家経済会議(NEC)委員長を務めた。オープンAIの取締役には2023年に就任した。

ロイター
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