日中局長協議、反論し適切な対応強く求めた＝官房長官

2025年10月21日 REUTERS/Kim Kyung-Hoon

Ami Miyazaki

［東京　１９日　ロイター］ - 木原稔官房長官は１９日午前の会見で、１８日に行われた外務省の金井正彰アジア大洋州局長と中国外務省の劉勁松アジア局長との協議で、中国による日本渡航注意などの発表について日本側から申し入れを行い、「日本国内の治安が決して悪化などしていないことを反論し、改めて適切な対応を取るよう求めた」と述べた。

中国の薛剣（せつけん）駐大阪総領事の高市早苗首相に対する発言についても改めて抗議して早急に適切な対応を取るとることを強く求め、あわせて在留日本人の安全確保についても申し入れを行ったという。

中国中央テレビが１８日、日中局長協議後に中国のアジア局長が、ポケットに手を入れたまま金井局長に話しかける様子を放映したことについて官房長官は「日本側としかるべく調整されない形でプレスアレンジが行われた点について中国側に対し申し入れを行った」と述べた。