ベルギー、ドローン侵入対策で外国軍の協力要請
11月6日、ベルギーのザベンテムにあるブリュッセル国際空港で撮影(2025年 ロイター/イヴ・ハーマン)
Lili Bayer Philip Blenkinsop
[ブリュッセル 10日 ロイター] - ベルギーは空港、軍事基地、原子力発電所の周辺に侵入した無人機(ドローン)を押収したり追跡したりするために外国軍の協力を求めている。当局者によるとこれらの事案は全てロシアが関わっている兆候があるという。
ベルギー最大のブリュッセル空港は4日、ドローンの目撃情報により数時間閉鎖された。ドローンの侵入が最近相次いでおり、貨物拠点のリエージュ空港や空軍基地も一時的に使えなくなった。
当局者の1人は「ロシアだと言っているわけでない。ただ、ロシアのように思われるのだ。特定の主体と結び付けるのは不可能だ。証拠は何もない。協力国とともにドローンを押収するか、あるいはどこから発射されてどこに行こうとしているのかを特定しようとしている」と説明した。
ロシアはドローンに対する関与を否定しており、ブリュッセルのロシア大使館は先週発表した声明で「そのような活動に関与する動機も利益もない」と述べた。
ベルギーのフランケン国防相は先週、ベルギー紙ヘット・ラーツテ・ニウースに対し、ロシアが関与していると推測できるが「証明できない」と発言した。
国防相によると、ベルギーはブリュッセルに拠点を置く証券保管機関ユーロクリアでロシア資産が凍結されていることから、厳しく監視されているという。
欧州連合(EU)はウクライナ支援の資金手当てのために凍結ロシア資産の活用を提案。ロシアは提案が実現すれば「痛みを伴う対応」をすると警告している。





