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ベルギー、相次ぐドローン飛来で緊急会合 国防相「協調攻撃の疑い」

2025年11月06日(木)02時52分

ベルギー政府は5日、首都ブリュッセルなど空港が4日にドローン(無人機)の目撃情報を受けて一時閉鎖された事態を受け、主要閣僚と治安当局トップによる緊急会合を開き、対応を協議した。写真は、ベルギー航空管制サービス再開後のブリュッセル空港。5日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 5日 ロイター] - ベルギー政府は5日、首都ブリュッセルなど空港が4日にドローン(無人機)の目撃情報を受けて一時閉鎖された事態を受け、主要閣僚と治安当局トップによる緊急会合を開き、対応を協議した。ドローンは空軍基地の上空でも目撃されており、ベルギーのフランケン国防相は一連のドローン飛来は組織的に計画された協調的な攻撃だった可能性があるとの見方を示している。

ベルギー航空管制サービスによると、4日午後8時ごろにブリュッセル空港周辺の上空にドローン3機が飛来したため、空港は閉鎖。合計で81便が欠航し、24便が他の空港に迂回した。ほぼ同時刻にアントワープ、リエージュ、オーステンデの空港でもドローンの目撃情報があり、5日未明まで閉鎖を余儀なくされた。ベルギー国防省によると、フロレンヌ空軍基地の上空でもドローンが目撃された。

フランケン国防相は議会委員会で、複数の大型ドローンが編隊を組んで飛行するなど、混乱を引き起こすことを狙った協調行動だったとの見方を表明。「他の国でも見られているハイブリッド手法と同様の手口だ。偶発的に軍施設や空港の上空にドローンが飛来したわけではない。高度に組織的に計画されたことを示す兆候は多くある」と述べた。

欧州各地でこのところドローンの飛来で空港が一時閉鎖に追い込まれるなど混乱が発生。一部当局者はロシアによる「ハイブリッド攻撃」の可能性があると指摘しているが、ロシアは関与を否定している。

ロイター
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