LPG船と農産物輸送船の通航拡大へ=パナマ運河庁長官
        	写真はドローン撮影したパナマ運河。6月20日撮影。REUTERS/Enea Lebrun
Marianna Parraga
[ヒューストン 3日 ロイター] - パナマ運河庁のリカウルテ・バスケス長官は3日、ロイターに対して、液化石油ガス(LPG)船や一部農産物輸送船の通航が来年は増加し、世界貿易の減速に伴う落ち込みを補うことを見込んでいると述べた。
海洋間運河として世界で2番目に通航量の多いパナマ運河は、9月に終了した会計年度の収入が前年度14%増の57億ドルとなり、通航数も19%増えた。LPG船やコンテナ船が運搬した貨物量が増大した。
米国の関税導入や貿易政策変更の影響で、第3・四半期はとりわけ通航量が増加した。多くの荷主がさらに悪影響がある政策を回避しようとして、クリスマスシーズンよりもかなり前から貨物を出荷している。
運河庁は10月から始まった会計年度について、貨物量が減少するため収益減が予想されるとしたが、LPGと農産物の輸送増加が補うだろうと期待している。総貨物量は、前年度の4億8900万トンから約4000万トン減少すると見込まれており、液化天然ガス(LNG)タンカーを含めた一部の船種の利用が減る見通しだとしている。





