サウジ、7―9月の財政赤字236億ドルに拡大 原油収入ほぼ横ばい

　サウジアラビア財務省が３０日発表した７―９月期の財政収支は８８５億サウジリヤル（２３６億ドル）の赤字となった。リヤドで５月撮影(２０２５年　ロイター/Hamad I Mohammed)

Rachna Uppal　Yomna Ehab

[アブダビ／カイロ ３０日 ロイター] - サウジアラビア財務省が３０日発表した７―９月期の財政収支は８８５億サウジリヤル（２３６億ドル）の赤字となった。ロイターの試算によると、赤字幅は４―６月期の３４０億サウジ・リヤルから１６０％増加した。歳出が拡大する一方で原油収入がほとんど横ばいだった。

原油収入は４―６月期に比べて０．１％減の１５０８億リヤルで、前年同期比で２１％減だった。

歳入総額は４―６月期に比べて１０．３％減の２６９９億リヤルだった。前年同期比１３％減で、うち１１９１億リヤルが非石油分野からの収入だった。歳出総額は前年同期比６％増の３５８４億リヤルとなった。

９月末までの累計財政赤字額は１８１８億リヤルだった。サウジ政府は当初、２０２５年の年間赤字額を１０１０億リヤルと想定し予算を組んだが、２６年の事前予算声明で国内総生産（ＧＤＰ）の５．３％に相当する２４５０億リヤルに大幅修正した。