韓国大統領、保護主義とナショナリズムの高まりに警鐘
韓国の李在明大統領は29日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高経営責任者(CEO)サミットで演説し、世界経済は保護主義とナショナリズムの高まりによる危機に直面していると述べた。韓国・慶州で撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[慶州(韓国) 29日 ロイター] - 韓国の李在明大統領は29日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の最高経営責任者(CEO)サミットで演説し、世界経済は保護主義とナショナリズムの高まりによる危機に直面していると述べた。
サプライチェーン(供給網)の問題などで解決策を見いだすため、韓国が多国間協力を主導していくと表明した。
「保護主義とナショナリズムが高まる時代に『協力、共存、包摂的成長』という言葉は空虚に聞こえるかもしれない」としつつ、「連帯のプラットフォームとしてのAPECの役割はこのような危機の時にこそ、一層輝きを増す」と訴えた。
韓国が2005年にAPEC首脳会議を主催した際と比べ、今年のAPECを取り巻く外部環境は大きく異なるとも述べた。
その上で、韓国は責任ある世界大国として「サプライチェーン協力」などAPEC地域における信頼と協力の回復に大きく貢献できると述べた。





