米越が貿易拡大で合意、一部ベトナム製品の関税撤廃検討
米ホワイトハウスは26日、ベトナムとの貿易協定を数週間内に締結する見通しだと明らかにした。クアラルンプールで撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Khanh Vu Mikhail Flores
[ハノイ/クアラルンプール 26日 ロイター] - 米ホワイトハウスは26日、ベトナムとの貿易協定を数週間内に締結する見通しだと明らかにした。大半のベトナム製品に対する関税率を20%で維持する一方、今後決定する一部製品については関税を撤廃する。
ベトナム側はほぼ全ての米国製品に「優先アクセス」を提供する。
ホワイトハウスが発表した共同声明によると、両国は「互恵的かつ公正で均衡の取れた」貿易に関する協定の枠組みに合意した。
トランプ米大統領は7月、多くのベトナム製品に20%の関税を課し、ベトナムを経由する第三国からの積み替え品に40%の関税を課すと発表していた。
新たな協定で米国はベトナム製品に対する関税率を20%に維持するものの、関税をゼロに引き下げることができる製品を特定する。
声明は新たな協定について「両国の輸出業者に互いの市場への前例のないアクセスを提供する」としている。
その上で、両国が今後数週間で協定の最終決定、署名に向けた準備、協定発効に先立つ国内手続きに取り組むとした。
両国は非関税障壁に関しても双方の利益に配慮して取り組むとしている。
ベトナムは米国の自動車安全・排ガス基準に従って製造された車両を受け入れるほか、米国の医療機器の輸入ライセンスの問題に対処し、米国の医薬品に関する規制要件と承認を簡素化することで合意した。





