ニュース速報
ワールド

印製油大手、西側の対ロ制裁順守表明 ロスネフチへの対応は言及せず

2025年10月27日(月)09時25分

インド最大のロシア産原油購入業者の複合企業リライアンス・インダストリーズは声明で、西側の対ロシア制裁に従う方針を示した。写真は同社のロゴ。8月13日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Nidhi Verma

[ニューデリー 24日 ロイター] - インド最大のロシア産原油購入業者の複合企業リライアンス・インダストリーズは声明で、西側の対ロシア制裁に従う方針を示した。ただ、供給業者との現行の関係は維持するとした。

同社はインド西部グジャラート州で、世界最大級となるジャムナガル製油所を運営。ロシア石油大手ロスネフチと長期契約を結び、日量約50万バレルのロシア産原油を購入している。

米国や欧州連合(EU)は23日、相次いで対ロ制裁を強化。米国はロスネフチを制裁対象に指定し、11月21日までに取引を段階的に縮小するよう企業に求めている。

リライアンスの広報担当者はメールで送付した声明で、「業界の慣行として供給契約は市場や規制の変化を反映して変わるため、こうした状況に対応しつつ、現行の供給業者との関係は維持する」と説明した。ロスネフチとの契約については言及しなかった。

ロイターは同日、リライアンスがロスネフチからの石油輸入を停止する計画だと伝えた。リライアンスは仲介業者を通じてもロシア産原油を購入している。

同社は以前、石油製品の輸入について、EUの方針に従うと表明。今回は、原油調達先の多様化が欧州の制裁実施に役立つと説明したが、ジャムナガル製油所向けの日量140万バレルのロシア産原油購入を停止するかどうかについては明言しなかった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:米中会談に気をもむ台湾、MAGA通じて支

ワールド

米国、駐韓大使代理を任命 トランプ氏訪問控え

ワールド

キルギス、国家ステーブルコイン導入 バイナンスと提

ワールド

米、国境の顔認識拡大 外国人の追跡強化
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 5
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 6
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 7
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下にな…
  • 8
    1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    【テイラー・スウィフト】薄着なのに...黒タンクトッ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 8
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中