印製油大手、西側の対ロ制裁順守表明 ロスネフチへの対応は言及せず
インド最大のロシア産原油購入業者の複合企業リライアンス・インダストリーズは声明で、西側の対ロシア制裁に従う方針を示した。写真は同社のロゴ。8月13日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Nidhi Verma
[ニューデリー 24日 ロイター] - インド最大のロシア産原油購入業者の複合企業リライアンス・インダストリーズは声明で、西側の対ロシア制裁に従う方針を示した。ただ、供給業者との現行の関係は維持するとした。
同社はインド西部グジャラート州で、世界最大級となるジャムナガル製油所を運営。ロシア石油大手ロスネフチと長期契約を結び、日量約50万バレルのロシア産原油を購入している。
米国や欧州連合(EU)は23日、相次いで対ロ制裁を強化。米国はロスネフチを制裁対象に指定し、11月21日までに取引を段階的に縮小するよう企業に求めている。
リライアンスの広報担当者はメールで送付した声明で、「業界の慣行として供給契約は市場や規制の変化を反映して変わるため、こうした状況に対応しつつ、現行の供給業者との関係は維持する」と説明した。ロスネフチとの契約については言及しなかった。
ロイターは同日、リライアンスがロスネフチからの石油輸入を停止する計画だと伝えた。リライアンスは仲介業者を通じてもロシア産原油を購入している。
同社は以前、石油製品の輸入について、EUの方針に従うと表明。今回は、原油調達先の多様化が欧州の制裁実施に役立つと説明したが、ジャムナガル製油所向けの日量140万バレルのロシア産原油購入を停止するかどうかについては明言しなかった。





