ガザ国際部隊、イスラエルに受け入れ国決定権=ネタニヤフ首相
イスラエルのネタニヤフ首相は10月26日、パレスチナ自治区ガザの戦後の治安維持のため派遣が計画されている国際部隊について、どの外国の部隊を受け入れるかはイスラエルが決定権を持つと明言した。写真はイスラエル軍の撤退後、破壊された建物の間に設けられた避難民用テント。24日、ガザ市で撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
Steven Scheer
[エルサレム 26日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は26日、パレスチナ自治区ガザの戦後の治安維持のため派遣が計画されている国際部隊について、どの外国の部隊を受け入れるかはイスラエルが決定権を持つと明言した。
国際部隊派遣は、トランプ米政権が提案したガザの和平計画の第2段階に盛り込まれている。
トランプ政権は米軍兵士をガザに送ることは否定し、インドネシアやアラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、カタール、トルコ、アゼルバイジャンといった国に国際部隊への参加を呼びかけている。
ただイスラム組織ハマスが第2段階で求められる武装解除を拒否していることもあり、アラブ諸国らが派遣に応じるかはまだ分からない。
こうした中でネタニヤフ氏は「われわれの安全保障は自らコントロールしており、国際部隊に関してもどの国の部隊が受け入れ不可能かをイスラエルが決める姿勢をはっきりさせてきた。これがわれわれのやり方で、今後も続けていく」と語った。
さらにネタニヤフ氏は、ルビオ米国務長官の発言に触れる形で、米国も当然このイスラエルの姿勢を承認していると強調した。
ルビオ氏は24日、国際部隊はイスラエルが安心感を持てる国で構成されるべきだとの見解を示した。
ネタニヤフ氏は先週、トルコの国際部隊参加に反対する意向を示唆している。トルコのエルドアン大統領がイスラエルによるガザ攻撃を激しく非難したことで、両国の関係は冷え込んだ。
ルビオ氏は、トルコの国際部隊参加については言及していない。





