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台湾高官、中国批判「経済問題より拡張主義優先」 

2025年10月21日(火)13時37分

 10月21日、台湾国家安全会議の呉釗燮・秘書長は、中国が差し迫った経済・社会問題よりも拡張主義を優先していると批判、台湾は中国の侵略から自国を守る決意だと述べた。台北で2024年1月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[台北 21日 ロイター] - 台湾国家安全会議の呉釗燮・秘書長は21日、中国が差し迫った経済・社会問題よりも拡張主義を優先していると批判、台湾は中国の侵略から自国を守る決意だと述べた。

台北市内で開かれたフォーラムで、今週開催中の中国共産党第20期中央委員会第4回総会(4中総会)について「中国経済の行方に不安が広がる中、指導部が経済の低迷を打開するための大規模な経済対策を打ち出すのではなく、人民解放軍の高官粛清がニュースになっている」と述べた。

中国当局は先週、汚職を理由に軍幹部2人の党籍を剥奪したと発表。2023年に始まった反腐敗運動で最も高位の粛清となった。

呉氏はまた、9月に北京で行われた抗日戦争勝利80周年記念の軍事パレードにも触れ「9月3日の軍事パレードの映像からは、中国が依然として世界覇権を追求している印象を受けた。国内の経済・社会問題を解決しようとしているようには見えなかった。私には理解しがたい」と語った。

同氏は、台湾の頼清徳総統が台湾海峡の現状維持を重視しているとし「台湾は挑発者とみなされることはない」が「平和は力によって守られる」として防衛予算増額への取り組みを強調。「率直に申し上げたい。台湾は自らを守る決意がある」と述べた。

ロイター
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