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中国開催の「台湾光復」記念行事、台湾が当局者の出席禁止

2025年10月17日(金)18時43分

10月7日、 台湾政府は中国が来週開催する「台湾の光復(日本による統治の終結)」80周年を記念する行事について、台湾当局者の参加を禁止したことを明らかにした。台北で8日撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[台北 17日 ロイター] - 台湾政府は17日、中国が来週開催する「台湾の光復(日本による統治の終結)」80周年を記念する行事について、台湾当局者の参加を禁止したことを明らかにした。

台湾当局は、中国が自国の目的のために歴史を歪曲しようとしていると批判している。

台湾光復節は10月25日。中国は台湾を自国の一部とみなし、光復節を中国の歴史的成果と位置づける。一方、台湾側は、中華民国が対日戦争を戦い勝利したとし、1949年に成立した中華人民共和国とは無関係だと主張している。

台湾で対中政策を所管する大陸委員会の邱垂正主任委員は17日、ビデオ声明で、中国は再三「虚偽」の歴史をでっちあげ「台湾は中華人民共和国の一部である」との主張を仕立て上げようとしていると批判。「最終的な目的は中華民国の抹消と台湾の併合にある」と述べた。

台湾政府は、台湾の当局者、学生、教師に対し、中国が記念日前後に開催する可能性のあるいかなる行事への参加も禁止したと表明した。一般市民に対しても「国益を優先し」参加を控えるよう呼びかけている。

中国国務院台湾事務弁公室は、現時点で行事の詳細を明らかにしていないが、今週、「台湾の光復は第2次世界大戦の勝利の成果であり、全ての中国人の栄光だ」と表明した。

ロイター
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