スイス政府、26年の経済成長予測を下方修正 米関税が重荷

[チューリヒ １６日 ロイター] - スイス政府は１６日、２０２６年の経済成長予測を０．９％に下方修正した。米国の関税が輸出企業や経済全体の重荷になるとしている。

６月時点の予測は１．２％だった。２５年の見通しは１．３％で据え置いた。長期平均の１．８％を引き続き下回る見通しだ。予測はスポーツイベントの影響を調整している。

米国のトランプ政権は８月、スイスに３９％の高関税を課した。

経済省経済事務局（ＳＥＣＯ）は「追加関税は、影響を受ける部門や輸出志向型企業に重い負担をかけており、経済全体に深刻な影響の波及が見込まれる」と述べた。

失業率の予測は据え置き、２５年を２．９％、２６年を３．２％とした。

インフレ率については、２５年を０．２％、２６年を０．５％と予測。６月時点の予測はそれぞれ０．１％、０．５％だった。