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英インフレ期待は依然高い、物価圧力抑制続けるべき=マン中銀委員

2025年10月09日(木)18時29分

 10月9日、イングランド銀行(英中央銀行)のマン政策委員(写真)は、国内のインフレ期待は依然として高すぎるとし、金利による物価上昇圧力の抑制を続けるべきだとの見解を示した。2023年1月、マンチェスターで撮影(2025年 ロイター/Phil Noble)

[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のマン政策委員は9日、国内のインフレ期待は依然として高すぎるとし、金利による物価上昇圧力の抑制を続けるべきだとの見解を示した。

イベントで委員は、「成長につながる環境創出へ金融政策はより長く制限的であり続けるべきというのは、直感的に理解し難いかもしれない。しかしインフレ率を中期的に2%の目標に持続的に戻すために必要なことだ」と述べた。

マン氏は、家計や企業が予想される物価の変動を意思決定に織り込まないときに物価は安定する、という昔上司でもあった米連邦準備理事会(FRB)のグリーンスパン元議長の見解を挙げ、「消費行動から得られる証左は、まだそこに至っていないということだ」と語った。

マン委員は先週、インフレ率が持続的な高水準にある一方、中銀が追加利下げを実施する可能性が完全に消えたわけではないとの見方を示していた。

ロイター
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