米政権、コロンビアやベネズエラを麻薬対策失敗国に指定

トランプ米大統領は１５日、過去１年間に麻薬対策協定の順守に「明らかに失敗」した国として、アフガニスタン、ボリビア、ミャンマー、コロンビア、ベネズエラを指定した。ホワイトハウスで７日撮影（２０２５年　ロイター／Annabelle Gordon）

[ボゴタ １５日 ロイター] - トランプ米大統領は１５日、過去１年間に麻薬対策協定の順守に「明らかに失敗」した国として、アフガニスタン、ボリビア、ミャンマー、コロンビア、ベネズエラを指定した。

この決定はこれらの国々への資金援助に影響を及ぼす可能性がある。

トランプ氏はこの日、米国に向かっていたベネズエラの麻薬カルテルの船舶を米軍が国際水域上で攻撃したと明らかにしていた。

トランプ氏は「私はアフガニスタン、ボリビア、ビルマ、コロンビア、ベネズエラを、過去１２カ月間に国際麻薬対策協定に基づく義務を明らかに順守できなかった国として指定する」と述べた。

この声明はトランプ氏が米議会に提出した大統領決定表明書に盛り込まれており、これらの国々に対する米国の支援は米国の利益にとって「不可欠」だと付け加えている。

トランプ氏は、コロンビアのコカ栽培とコカイン生産は「グスタボ・ペトロ大統領の下で過去最高に増加しており、麻薬テロ組織との融和を求める彼の失敗した試みは危機をさらに悪化させた」と述べた。

また、ベネズエラのマドゥロ大統領が「世界最大級のコカイン密売ネットワークを率いている」とし、米国はマドゥロ氏を裁きにかけるために引き続き取り組むと表明した。

トランプ政権は、マドゥロ氏が麻薬密売組織を運営していると強く非難しているが、ベネズエラはこの疑惑を常に否定している。

ベネズエラ通信省はコメント要請にすぐに応じなかった。