ニュース速報
ワールド

原油先物横ばい、前日の上昇維持 ロシア製油所攻撃受け供給リスク意識 

2025年09月16日(火)10時40分

アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。ウクライナのドローン(無人機)によるロシア製油所への攻撃を受け、ロシアからの供給に支障が出る可能性が意識される中、前日の上昇分を維持している。写真は7月14日、ロシアのタタルスタン共和国で撮影(2025年 ロイター)

Anjana Anil

[16日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。ウクライナのドローン(無人機)によるロシア製油所への攻撃を受け、ロシアからの供給に支障が出る可能性が意識される中、前日の上昇分を維持している。

0000GMT(日本時間午前9時)時点で、北海ブレント先物は0.04ドル高の1バレル=67.48ドル、米WTI先物は0.02ドル高の63.32ドル。前日はブレントが0.45ドル高の67.44ドル、WTIは0.61ドル高の63.30ドルで引けていた。

ウクライナは紛争終結に向けた協議が行き詰まる中、ロシアの戦争能力を弱めようと、エネルギーインフラへの攻撃を強めている。

IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は顧客向けリサーチノートで、「世界の原油生産量の10%以上を占める主要産油国であるロシアからの供給障害懸念の高まりが原油価格を支えている」と述べた。

ベセント米財務長官は15日、ロシア産石油購入を巡り、欧州諸国が中国とインドに独自の関税を課さない限り、トランプ政権は中国製品に追加関税を課す考えはないと述べた。

投資家はまた、16─17日開催の米連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)に注目している。同会合では利下げが予想されており、燃料需要を押し上げる可能性がある。

シカモア氏は「今週の利下げ観測を受けたドル安も、原油相場を支えている」と述べた。

イスラエル軍が15日、パレスチナ自治区ガザのガザ市占領に向け地上攻撃を開始したと、ニュースサイトのアクシオスがイスラエル当局者の話として報じたことも、中東の原油供給リスクを高める可能性がある。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米政権、コロンビアやベネズエラを麻薬対策失敗国に指

ワールド

政治の不安定が成長下押し、仏中銀 来年以降の成長予

ワールド

EXCLUSIVE-前セントルイス連銀総裁、FRB

ビジネス

米政権、デルタとアエロメヒコに業務提携解消を命令
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中