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米国務長官、エルサレムの遺跡公園を訪問 イスラエルへの支持示す

2025年09月16日(火)08時11分

 9月15日、ルビオ米国務長官(写真)は、エルサレムのふもとにあり、論争の的となっている遺跡公園「ダビデの町」を訪れた。同日、エルサレムで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

Simon Lewis

[エルサレム 15日 ロイター] - ルビオ米国務長官は15日、エルサレムのふもとにあり、論争の的となっている遺跡公園「ダビデの町」を訪れた。ユダヤ人入植者主導のプロジェクトに支持を示した形だ。

反対派は今回の訪問について、パレスチナ人が将来の国家の首都と見なす東エルサレムに対するイスラエルの主張を後押しするものだと主張している。

ダビデの町はユダヤ教徒には「神殿の丘」、イスラム教徒には「ハラム・アッシャリーフ」として知られる高台の近くに位置している。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、世界のほとんどがイスラエル領と認めている地域の外側にあるパレスチナ人居住区シルワンに公園を建設することに反対した。

ルビオ氏は、約2000年前にユダヤ教の第二神殿を訪れた人々が通ったとされる、公園への「巡礼路」を開通させると表明。ワシントン出発前に「世界で最も重要な考古学的遺跡の一つだ。人々が政治を巻き込みたがっているのは分かる。この地域の全てがある程度政治的であることは理解している。しかし、結局のところ、そこは特別な遺跡なのだ」と述べていた。

シルワンの活動家ファフリ・アブ・ディアブ氏は、発掘は透明性なく行われ、占領地に関する国際法に反していると指摘。ルビオ氏の訪問はイスラエルとその入植者の運動をあおるものだと語った。

ロイター
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