国連総会、2国家共存宣言を採択 米・イスラエルはボイコット

国連総会(193カ国で構成)は12日、イスラエルとパレスチナの2国家共存を支持する宣言を、圧倒的賛成多数で採択した。ニューヨークの国連本部で同日撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)
[国連 12日 ロイター] - 国連総会(193カ国で構成)は12日、イスラエルとパレスチナの2国家共存を支持する宣言を、圧倒的賛成多数で採択した。賛成は142票、反対は10票、12カ国が棄権した。米国とイスラエルは会議をボイコットした。
7ページにわたるこの宣言は「具体的で、期限付きかつ不可逆的な措置」を提示している。この日の投票は、22日に予定される首脳級会合に先立って行われた。英国、フランス、カナダ、オーストラリア、ベルギーがパレスチナ国家を正式に承認すると予想されている。
これに対しイスラエルは強く反発。外務省のオレン・マルモルスタイン報道官はXに「またしても、国連総会がいかに現実離れした政治的サーカスであるかが証明された。この決議で承認された宣言の数十の条項の中に、ハマスがテロ組織であるという記述は一つもない」と投稿した。