韓国、米国との貿易協定で日米合意を参考に=企画財政相

9月8日、韓国の具潤哲企画財政相は、米国との貿易協定を最終調整し、総額3500億ドルの対米投資パッケージの詳細を詰めるに当たり、日米の貿易協定を参考にする考えを明らかにした。韓国・ピョンテクで4月15日撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Yena Park Jihoon Lee
[世宗(韓国) 8日 ロイター] - 韓国の具潤哲企画財政相は8日、米国との貿易協定を最終調整し、総額3500億ドルの対米投資パッケージの詳細を詰めるに当たり、日米の貿易協定を参考にする考えを明らかにした。
具氏は記者会見で「われわれにとってプラス面とマイナス面がある。プラス面は、日本の交渉結果を把握しているため、それに基づいて米国と交渉できることだ」と述べた。「われわれは可能な限り国益にかなう形で米国と協議していく」と強調した。
また、貿易協定に含まれる3500億ドルの投資パッケージの詳細について交渉しており、米国でさまざまな投資プロジェクトを効果的に立ち上げる方法を模索すると説明した。
両国は外国為替政策についても協議中であり、貿易交渉の妥結後に発表する結果に盛り込まれる見通しだと述べた。
一方、趙顕外相は国会で、韓国は日本が合意した5500億ドル規模の対米投資と同一の条件は受け入れないと言明した。
韓国の貿易交渉が遅れているのは、投資パッケージに関する米国の要求に対して韓国が強硬な姿勢を取っているためだと説明し、日本と同様の条件は問題を引き起こす恐れがあると指摘した。
「米国と日本の合意を見れば、なぜわれわれの交渉が遅れているのか理解できるだろう」と述べたが、それ以上の詳細は明かさなかった。