ベラルーシとイラン、軍事協力など関係深化へ 首脳会談で表明

8月20日、ベラルーシのルカシェンコ大統領(右)は、ミンスクでイランのペゼシュキアン大統領(左)と会談し、防衛を含むあらゆる分野での関係深化を表明した。同日、ミンスクで撮影。ベラルーシ共和国大統領府報道室提供(2025年 ロイター)
Mark Trevelyan
[20日 ロイター] - ベラルーシのルカシェンコ大統領は20日、ミンスクでイランのペゼシュキアン大統領と会談し、防衛を含むあらゆる分野での関係深化を表明した。両国はともにロシアのウクライナ侵攻を支援してきた。
ベラルーシ国営通信ベルタは、両首脳が戦略的パートナーシップ条約締結に取り組むことで合意したと報じた。
報道によると、ルカシェンコ氏は「地政学的な混乱の状況下において、ベラルーシとイランは協力をさらに発展させるため一貫性のある均衡の取れた措置を講じ、新たな課題を新たな機会に変えるために懸命に取り組んでいる」と表明。
「われわれはいかなる問題についても協議する用意があり、排除される議題はない」とし、両国は「軍事技術協力」を含む幅広い分野で連携できると述べた。
ベルタによると、ペゼシュキアン氏は両国が西側諸国から科されている「違法な制裁」について、ベラルーシが措置を「無効化」できるよう支援する用意があるとし、イランはこの分野で40年以上の経験があると述べた。
また、両国は経済関係などを双方の高い信頼感に見合うレベルに引き上げる必要があるとし、「経済・文化分野、両国間の観光開発、軍事技術協力の発展においても、われわれの共通の見解が実現されるべきだ」と述べたという。