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スイス・アーミー・ナイフのビクトリノックス、米への一部生産移管検討

2025年08月20日(水)11時47分

 アーミーナイフで知られるスイスのビクトリノックスは、輸入関税の影響を軽減するために生産の一部を米国に移管する可能性を検討している。チューリヒにある同社の店舗で2019年1月撮影(2025年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[ベルリン 19日 ロイター] - アーミーナイフで知られるスイスのビクトリノックスは、輸入関税の影響を軽減するために生産の一部を米国に移管する可能性を検討している。カール・エルズナー最高経営責任者(CEO)が19日付の独経済誌ウィルトシャフツウォッのインタビューで明らかにした。

エルズナー氏は「商業用ナイフの最終的な洗浄や梱包など、バリューチェーンの最終段階の工程を現地で直接行うことを検討している」と述べた。こうした取り組みで関税の適用を受ける製品の価格が10─15%下がる可能性があるという。

ビクトリノックスはスイスフラン高によって競争力と利益率が圧迫されるなど困難に見舞われている状況で米関税が課されているが、米国の在庫が高水準なため、来年初頭までは関税の影響を受けない見通しだという

スイスはトランプ米大統領の貿易政策で特に大きな打撃を受けている。トランプ氏は今月、スイスの輸入品に対する関税率を39%に引き上げた。

ビクトリノックスは米国が売上高全体の約13%を占めている。

ロイター
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