ベラルーシ政治犯釈放へ働きかけ要請、ノーベル賞受賞者がトランプ氏に書簡

ノーベル賞受賞者19人がこのほど、トランプ米大統領に送った連名の書簡で、ベラルーシで収監されている1300人もの政治犯の釈放へ向け、同国のルカシェンコ大統領への働きかけを続けるよう要請した。写真は8月5日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
Mark Trevelyan
[19日 ロイター] - ノーベル賞受賞者19人がこのほど、トランプ米大統領に送った連名の書簡で、ベラルーシで収監されている1300人もの政治犯の釈放へ向け、同国のルカシェンコ大統領への働きかけを続けるよう要請した。
トランプ氏は先週、ルカシェンコ氏との電話会談でこの問題を提起。書簡は、トランプ氏に謝意を示すとともに、こうした取り組みを継続するよう求めた。
書簡は「われわれは、ベラルーシの道義的な全ての政治犯の確実な即時釈放へ向けた積極的取り組みを続けるよう求める。彼らの自由は個人の正当性を回復するだけでなく、調和と対話へ向けた道を切り開くことにもなる」と訴えた。
書簡には、ノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス氏、ノーベル文学賞を受賞したベラルーシの作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏とドイツの作家ヘルタ・ミュラー氏のほか、同物理学賞受賞者、同化学賞受賞者、同生理学・医学賞受賞者、同経済学賞受賞者らが名を連ねた。
書簡はまた、2020年に大統領選の不正を訴えた反政府デモをルカシェンコ氏が弾圧したことを受けて大量に海外逃亡したベラルーシ国民の帰国を促すため、政治的な動機に基づく起訴を行わないようにすることも求めた。
トランプ氏はノーベル平和賞の受賞へ向けて強い意欲を示している。