ロシア財政赤字、1─7月は目標25%超過 ウクライナ戦争で逼迫

ロシア財務省が7日に発表した1─7月の財政赤字は通年目標を25%上回り、ウクライナ戦争に伴う資金調達の逼迫が浮き彫りになった。写真はプーチン大統領。2022年モスクワで撮影(2025年 ロイター/Mikhail Metze/Kremlin via REUTERS)
[モスクワ 7日 ロイター] - ロシア財務省が7日に発表した1─7月の財政赤字は通年目標を25%上回り、ウクライナ戦争に伴う資金調達の逼迫が浮き彫りになった。
財政赤字は4兆9000億ルーブル(614億4000万ドル)、国内総生産(GDP)比で2.2%となった。
ロシアは5月、原油価格下落と米関税措置を理由に今年の財政赤字目標を3倍に引き上げ、対GDP比1.7%に設定。先月の財政赤字は目標とほぼ一致していた。
1─7月の歳出は25兆1900億ルーブルで、前年同期から20.8%増加した。一方、歳入は同2.8%増にとどまり、20兆3200億ルーブルだった。
財務省は、財政赤字拡大について「1月に支出の前倒し資金調達を行ったことと、原油とガスによる収入が減少したことが主因」とし、現状の数字は年間目標に影響しないと強調した。
ロシアは、3年半にわたるウクライナ紛争を通じて軍事費調達のため財政支出を拡大している。
ロシア紙ベドモスチは今週、財務省が秋に今年の予算を見直す方針だと報じたが、詳細は明らかにしなかった。