英建設業PMI 7月は44.3 20年5月以降で最低

S&Pグローバルがまとめた7月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は44.3と、前月の48.8から低下し、2020年5月以来の低水準となった。写真は屋根の上で作業する建設作業員。2020年8月、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Coombs)
David Milliken
[ロンドン 6日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた7月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は44.3と、前月の48.8から低下し、2020年5月以来の低水準となった。
ロイターが集計した全てのエコノミスト予想を下回った。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの主任エコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「住宅建設が新たに急減しているほか、土木工事の減少ペースも加速した」と分析。
英政府は、29年半ばまでに150万戸の住宅建設を目指す方針を示しているが、調査に回答した建設業者からは「現場の遅延」「入札機会の不足」「顧客が契約に消極的」といった課題が報告された。
分野別では、店舗・オフィスなど商業建設の減少ペースが最小で、土木工事が最大の落ち込みを見せた。
雇用者数は7カ月連続で減少。新規受注の減少ペースは20年以降で2番目の高水準だった。