ニュース速報
ワールド

米司法省、オバマ政権関係者に対する大陪審調査を指示=関係筋

2025年08月05日(火)09時28分

 8月4日、ボンディ米司法長官は民主党のオバマ元大統領(写真)の政権関係者が2016年の大統領選挙を巡りロシアの選挙干渉情報をねつ造したとの疑惑について、大陪審による調査を開始するよう連邦検察官に指示した。ワシントンで1月代表撮影(2025年 ロイター)

Sarah N. Lynch Kanishka Singh

[ワシントン 4日 ロイター] - ボンディ米司法長官は民主党のオバマ元大統領の政権関係者が2016年の大統領選挙を巡りロシアの選挙干渉情報をねつ造したとの疑惑について、大陪審による調査を開始するよう連邦検察官に指示した。事情に詳しい関係者が4日明らかにした。

司法省は先月末、ギャバード国家情報長官が作成した「米情報機関の政治利用の疑い」に関する主張を検証するための特別調査チームを設置すると発表した。

ギャバード氏は機密解除された文書を保有しており、オバマ政権の高官らが16年にトランプ氏を妨害する「反逆的な陰謀」を企てたことがこの文書から分かると主張したが、民主党側はこの主張が誤っていて、政治的動機に基づいていると批判した。

米FOXニュースによると、ボンディ氏はある連邦検察官に法的手続きを開始するよう個人的に命じ、その検察官は司法省の証拠を大陪審に提示する予定だという。大陪審は司法省が刑事事件として捜査する場合、起訴できるかどうか検討する。報道はボンディ氏の書簡および関係筋の情報を引用した。司法省の報道官はコメントを控えた。

トランプ氏は先月、オバマ氏を「反逆罪」で非難し、証拠を示さないまま、オバマ氏がトランプ氏をロシアと偽って結び付け、16年の大統領選を妨害しようと試みたと主張した。トランプ氏は16年に民主党のヒラリー・クリントン氏に勝利した。

オバマ氏の報道官はトランプ氏の主張を「奇妙でばかげている」と非難した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

TICADの政府代表に岸田前首相、「適任」と林官房

ワールド

コラム:トランプ氏、局長解任で墓穴 利下げで市場味

ワールド

カナダ、ガザに援助物資を投下 イスラエルの国際法違

ワールド

豪、次期フリゲート艦に三菱重を選定、日本9年越しの
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をディズニーが公開へ? 50周年でオリジナル版「復活」の可能性
  • 4
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 5
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「原子力事…
  • 6
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 9
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 10
    すでに日英は事実上の「同盟関係」にある...イギリス…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 10
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 6
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中