米司法省、オバマ政権関係者に対する大陪審調査を指示=関係筋

8月4日、ボンディ米司法長官は民主党のオバマ元大統領(写真)の政権関係者が2016年の大統領選挙を巡りロシアの選挙干渉情報をねつ造したとの疑惑について、大陪審による調査を開始するよう連邦検察官に指示した。ワシントンで1月代表撮影(2025年 ロイター)
Sarah N. Lynch Kanishka Singh
[ワシントン 4日 ロイター] - ボンディ米司法長官は民主党のオバマ元大統領の政権関係者が2016年の大統領選挙を巡りロシアの選挙干渉情報をねつ造したとの疑惑について、大陪審による調査を開始するよう連邦検察官に指示した。事情に詳しい関係者が4日明らかにした。
司法省は先月末、ギャバード国家情報長官が作成した「米情報機関の政治利用の疑い」に関する主張を検証するための特別調査チームを設置すると発表した。
ギャバード氏は機密解除された文書を保有しており、オバマ政権の高官らが16年にトランプ氏を妨害する「反逆的な陰謀」を企てたことがこの文書から分かると主張したが、民主党側はこの主張が誤っていて、政治的動機に基づいていると批判した。
米FOXニュースによると、ボンディ氏はある連邦検察官に法的手続きを開始するよう個人的に命じ、その検察官は司法省の証拠を大陪審に提示する予定だという。大陪審は司法省が刑事事件として捜査する場合、起訴できるかどうか検討する。報道はボンディ氏の書簡および関係筋の情報を引用した。司法省の報道官はコメントを控えた。
トランプ氏は先月、オバマ氏を「反逆罪」で非難し、証拠を示さないまま、オバマ氏がトランプ氏をロシアと偽って結び付け、16年の大統領選を妨害しようと試みたと主張した。トランプ氏は16年に民主党のヒラリー・クリントン氏に勝利した。
オバマ氏の報道官はトランプ氏の主張を「奇妙でばかげている」と非難した。