EU、ロシア産原油の上限価格引き下げで合意へ 制裁18弾

7月13日、 欧州連合(EU)諸国は、ウクライナに侵攻したロシアに対する制裁の第18弾として、ロシア産原油に課している取引価格上限の引き下げに間もなく合意する見通しだ。写真はロシアとEUの旗と原油のイメージ。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Julia Payne
[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)諸国は、ウクライナに侵攻したロシアに対する制裁の第18弾として、ロシア産原油に課している取引価格上限の引き下げに間もなく合意する見通しだ。EU筋4人が13日の会合後に明らかにした。
EU諸国は新たな制裁の全要素について合意しているが、1つの加盟国が技術的な理由から新たな上限について態度を保留している。14日には全面合意に至り、15日のEU外相会議で正式承認する見通しだという。
EU筋によると、EUは上限価格にダイナミックプライシングを適用することでも合意した。
欧州委員会は11日、過去3カ月の平均市場価格を15%下回る水準を上限価格とする変動価格制を提案した。EU筋の1人は、市場実勢に基づくと、当初の上限価格は1バレル=47ドル前後になりそうだと話した。また上限価格の変更は半年ごとに行うことで合意する見通し。
新たな制裁の導入には全てのEU加盟国の同意が必要になる。