フィリピンCPI、6月は前年比+1.4% 中銀に利下げ余地

フィリピン統計局が7月4日発表した6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比1.4%と、前月の1.3%からやや加速した。写真は公設市場で客に応対する露店商。2024年10月、メトロマニラのケソン市で撮影(2025年 ロイター/Eloisa Lopez)
Mikhail Flores Karen Lema
[マニラ 4日 ロイター] - フィリピン統計局が4日発表した6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比1.4%と、前月の1.3%からやや加速した。公共料金が値上がりした。
ただ、中央銀行の今年の目標レンジ(2.0─4.0%)を下回っており、中央銀行には景気支援に向け追加利下げを実施する余地がある。
ロイターがまとめた市場予想は1.5%だった。1─6月の平均は1.8%となった。
6月は、住居・水道・電気・ガス・その他燃料費が3.2%上昇と、前月の2.3%上昇から伸びが加速したが、コメの価格が過去最大となる14.3%の下落を記録し、食品価格の上昇を抑制した。
中銀は「主にコメ価格の継続的低下により、インフレ率は今年、引き続き目標レンジ下限未満で推移するだろう」と述べた。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は2.2%で横ばいだった。
中銀のレモロナ総裁は3日、低インフレにより年内に2回の追加利下げ余地があるかもしれないと述べた。