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ECB、緩和サイクル終了し「余地」残すべき=ラトビア中銀総裁

2025年06月06日(金)15時48分

 6月6日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁(写真)はロイターの電話インタビューに応じ、不透明な経済見通しを踏まえ、ECBは毎会合の利下げをやめ、万一に備えるべきだと語った。リガで2022年9月撮影(2025年 ロイター/Ints Kalnins)

Francesco Canepa

[フランクフルト 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁はロイターの電話インタビューに応じ、不透明な経済見通しを踏まえ、ECBは毎会合の利下げをやめ、万一に備えるべきだと語った。

1年続いた緩和サイクルに終止符を打ち、必要に応じて追加利下げする「政策余地」を残すべきだと指摘。7月の会合については「それまでの間にはあまり多くのデータが得られないので、金利を据え置く可能性が高い」と述べた。

また、「不確実性は依然として非常に高く、政治情勢は日々変化する可能性がある」として、「フォワードガイダンス」のような確約はすべきではないと警告した。

たとえECBが追加利下げを行うとしても、インフレ率が中期的に2%にとどまると予測される限り、それは小規模な「微調整」に過ぎないとした。

ロイター
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