インド中銀が予想外の大幅利下げ、景気支援へ 預金準備率も下げ

6月6日、インド準備銀行(中央銀行)は、主要金利のレポレートを50ベーシスポイント(bp)引き下げ5.50%とした。写真はインド準備銀行のロゴ。2024年8月撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Swati Bhat Sudipto Ganguly
[ムンバイ 6日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は6日、主要金利のレポレートを50ベーシスポイント(bp)引き下げ5.50%とした。利下げは3会合連続。利下げ幅は市場予想よりも大幅となった。政策の波及効果を加速させ融資を増やすため、銀行に義務付けている預金準備率(CRR)も100bp引き下げ、3%とした。
インフレが落ち着き、経済成長支援に注力する余地が生じている。
一方、金融政策スタンスは「緩和的」から「中立」に変更、ここからの政策余地は限られているとの見方を示した。
マルホトラ総裁は政策決定後の記者会見で「不透明な環境の中で確実性が必要だった。よって、前倒しで利下げを実施した」と説明した。
中銀は今年2月に2020年5月以来となる利下げを実施した。引き下げ幅は25bpで、4月にも同幅の追加利下げを行っていた。
今回の決定には6委員のうち5人が賛成票を投じた。
マルホトラ氏は「成長とインフレのダイナミクスの変化から、政策緩和を継続するだけでなく、成長を支えるために利下げを前倒しする必要があると考えた」とし「金融政策委員会は、25年2月以降、政策金利を立て続けに100bp引き下げた後、現在の状況下では、金融政策が成長を支える余地は非常に限られていると判断している」と述べた。
インドの1─3月期国内総生産(GDP)は前年同期比7.4%増に加速。中銀は今年度成長率を6.5%と予測している。
マルホトラ氏は「きょう講じた金融政策措置は、経済成長率をさらに高い目標に向けた軌道に乗せるための一歩と捉えるべきだろう」との見方を示した上で、目指すべき成長率は7%から8%程度だと語った。
CRR引き下げについては、9月から11月にかけて4回に分けて均等に実施され、銀行システムに2兆5000億ルピー(291億3000万ドル)が供給されると述べた。
予想外の大幅な利下げと、金融緩和サイクルが終わるかもしれないというシグナルに市場は大きく振れた。
インド10年債利回りはほぼ変わらずの6.19%。利下げ発表後一時、10bp低下していた。ルピーは一時0.2%下落した後、ほぼ横ばいの1ドル=85.85ルピー。主要株価指数は乱高下を経て約0.7%高。銀行株が値を上げた。
ムンバイを拠点とする経済助言会社QuantEco Researchの責任者シュバダ・ラオ氏は、中銀は「成長アドレナリン」を前倒しすることを選択したと指摘。「今後、8月と10月の会合で利下げが行われることはないだろう」と語った。
中銀は今年度のインフレ見通しを従来の4%から引き下げ、平均3.7%になると予測した。
金融政策委は声明で、インフレ見通しは主要な品目の物価が穏やかであることを示唆していると指摘。インフレ率は中銀目標と一致すると予想され、「ぎりぎりのところで目標を下回る可能性が高い」とした。
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